理事長 和田敬友

 社会福祉法人 愛敬園は昭和49年1月に社会福祉法人設立認可を受け、同年4月に西区西町に「手稲東保育園」を開園。昭和51年に手稲区曙に「手稲曙保育園」を開園し今日に至るまで、皆様方のご支援・ご協力を頂戴いたしまして運営しております。

 また、「たんぽぽの会(知的障がい児を持つ親の会)」の“毎日落ち着いて安心して通い働く事のできる場所を”という想いを受け、平成11年4月に知的障がい者通所授産施設「北愛館」が産声を上げました。現在は72名の利用者の方々が通所されるまでになっております。

 愛敬園の設立当時は、昭和47年に開催された札幌オリンピックの興奮冷めやらぬ中、100万都市札幌が政令指定都市となり区政が引かれ今後一層の地方自治の拡大、とりわけ福祉施策の拡充強化を進めるべくところでありました。手稲東地区は都心部の西方にあり西野団地等に近接しており、共働き世帯も多く保育に欠ける子どもが漸増の傾向にありました。それに伴い地域での保育所設置の希望は強いものがあり、初代理事長(故)和田勝之が中心となり地元の有志の方と力を合わせ「愛敬園」を設立したのが始まりであります。 以後今日に至るまで、両保育園で2,500名余りの卒園児を送り出しています。

 また、北愛館には姉妹園である手稲東保育園・手稲曙保育園をご卒園された利用者の方々が何名か通所されています。多くの利用者が、「保育園の時の楽しい思い出がずっとあり同じ法人である北愛館に入りたい」との思いから通所されています。

 法人理念の序文に「集う人々のこころを受け入れ、ともに育つよろこびを分かち合い、いつでも戻れるふるさとのように、あたたかい存在であり続けます」とあるように、愛敬園に携わったすべての人々の故郷であり続けられるよう今後とも職員一同努力して参りたいと思います。

 今般は、少子高齢化や介護保険制度の改正など社会福祉法人を取り巻く情勢は激動の時代を迎えています。時代のニーズに適応しながら、より一層園児・利用者・保護者・地域の皆様に愛される「愛敬園」であり続け、地域福祉に微力ではございますが尽力することをお誓いし感謝のご挨拶とさせていただきます。